この接点1と接点14の位置をキープするため、このノブ側ストッパーは動かしません。そして小さなマイナスねじ2本を少し緩め、もう一つのストッパーを楊枝で押しますとうまく動きました。ストッパーは、ロータリースイッチのような段階的な動きとは違い、Pot(ボリューム)のように連続的に動きます。そしてこのストッパー位置を接点18より少し接点19方向に動かします。マイナスねじを緩めたり締めたり、ノブを付け回したり外したりを繰り返し、ストッパー位置を少しづつ修正していけば、何とか位置決めが可能だと思います。
構造部分ですが、恐らく2枚のストッパーの間に非常に薄い金属プレートがあり、ねじタップが切ってある厚手の金属プレートとマイナスねじ正面の最も厚いフレームが、面によって挟むようにしているのではないかと推測します。非常に薄い金属プレートには、3つの爪があり、厚手の金属プレートにあるスリットに合わせ、固定しているようです。
これで時計方向、一番右側位置(接点⑥の接点11)が、11と13近くのコモン接点1(回路1)に接続。一番右側位置(接点⑥の接点24)が、24と26近くのコモン接点2(回路2)に接続。となります。
回路1の接点は ①1⇒②3⇒③5⇒④7⇒⑤9⇒⑥11と移動し、回路2の接点は①14⇒②16⇒③18⇒④20⇒⑤22⇒⑥24と移動します。
これで何とか無事、6接点(①、②、③、④、⑤、⑥)に変更できました。多分大丈夫だと思いますが・・・。
あっ、よく見ますとショーティングタイプに変更もできますね。 短絡する接点は、回路1が、1と2、3と4、5と6、7と8、9と10。回路2が、14と15、16と17、18と19、20と21、22と23。また、2と3、4と5等でも同じことになりますし、部分ショーティングすることも可能だと思います。各接点の端子には穴が2つあり、これはショーティング用途ではないかと思います。(2つのコモン接点の端子だけは、穴が1つです。)
富士通の他の種類のロータリースイッチもありますので、これら仕様書データーが欲しくなりました。
テストで使用したノブは、6mmシャフト用のRitel製です。種類は少ないですが、ELMA社にも似たタイプがあります。
センターのねじを締めますと、コレットチャックがシャフトを挟み込むタイプです。ねじが直接シャフトにあたるタイプではないので、シャフトへのダメージは少ないと思います。
但し、キャップを外すのがちょっと大変ですので、テストでは外したままの状態です。
Ritelは、他にターミナル端子も製造しています。
ロータリースイッチ、マイナスねじに使用したドライバーです。
上は電工用ではありませんが、お気に入りのPROTOのヒッコリー柄(先端の厚さ0.5mm、幅3.5mm)、下はBELZER(先端の厚さ0.5mm、幅4.5mm)。
ねじヘッドの直径が3.6mmの為、BELZERを選択しました。
マイナス(スタンダード、スロッテッド)ねじ用ドライバーはサイズが微妙で、ねじの締め外しはとても緊張します。
BELZERのドライバーは、古いW-GERMANY時代のものです。
実は近年、日本製でとても良いドライバーを発見しました。SUNFLAG社のPerfect Gripです。安価ですが、特にグリップ感が素晴らしく、重量バランスもイー感じです。どこかに仕舞い忘れ、現在家宅捜索中です。偶然DIY用にホームセンターで見つけたのですが、これはアンプ作りにぴったりです。
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