CHICAGO PHR-55 ( USED )
これも一つだけしかない、とても古いUSEDの電源トランスです。
HERMETICAL-SEALED のカッコイイ形状なので再塗装して使用するつもりで入手したのだと思います。
1958年のカタログを確認しますと、FOR CAPACITOR INPUT SYSTEMS の 「PHC」と FOR REACTOR INPUT SYSTEMS の「PHR」があります。電源トランスには、コンデンサーインプット用とチョークインプット用が存在するということを初めて知りました。「PHR」は、唸らない電源トランスなのでしょう。
こちらPHR-55は、最もHV電圧が低いものですが、それでも 350-0-350 と高いです。
何故かREACTORS は「RH」だけなのです。この「RH」は全てチョークインプット用としても唸らないで使えるのでしょうか。確かにカタログには、電流値によるインダクタンス変化グラフが記載されていますので、大丈夫な気がします。通常は、Swinging の記載があるのですが・・・( 例えば古いUTCのSシリーズのチョークにも、Swinging 可能な機種は、その記載があります )
PHR-55 仕様
117V 50/60Hz
350-0-350V 55mA
5V 2A
6.3V ct 2A
W2.861( 72.7mm ) x D2.711( 68.9mm ) x H3.742( 95.0mm ) 端子含まず 8-32x4
裏側の端子は10個で、横に1~10までの数字とPHR-55の刻印がありますが、ピンアサインは不明ですので、DCRを測定し推測することにしました。今回改めて端子をよく見ますと、はんだの跡が無く、全体的に汚れてはいますが、もしかしたら未使用なのかもしれません。
私は測定前に必ずトランスの端子を安価な電動ハブラシ、ウエス等で掃除します。少しは酸化被膜が取れるかもしれませんので・・・。 もちろんハンダ付けの時もです。
DCR 推測値
1-2 9.21 Ω 117V ( 1-2 )
3-4 354.5 Ω
4-5 374.9 Ω
3-5 731.6 Ω 350-0-350V ( 3-4-5 ) 55mA
6-7 0.20 Ω 5V ( 6-7 ) 2A
8-9 0.14 Ω
9-10 0.15 Ω
8-10 0.23 Ω 6.3V ct ( 8-9-10) 2A
恐らく、このピンアサインで大丈夫だと思います。
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