UTC S-14 未使用の新古品 ( New Old Stock ) です。
これも一つだけしかない、小型のとても古いNOS箱入出力トランスです。
Single OUTPUT TRANS ( G2 Case )
PRI : 2.5k, 4k, 7k, 10kΩ 35mA
SEC : 2, 8, 15, 600Ω
8-15間が2Ωです。
SシリーズのVC OUTPUT TRANSには、S-14しかSingle Type がありません。
UTCの1936年の古いカタログには、Rシリーズの多くはP.P Shingle 兼用のUNVERSAL タイプ (R-27,R-38,R-38A,R59,R-60)ですが、P.P専用のR-28やSingle 専用のR-58もあります。VarimatchのPA,VM,VA,CSシリーズにも P.P Shingle 兼用のUNVERSAL タイプ、Single 専用、P.P専用があります。このカタログには、LSシリーズ、Aシリーズの記載があります。
1kHzだけでもよいのですが、L値( Ls )を3つの周波数で測定してみました。 ( DE-5000 )
( DE-5000には、5つの測定周波数 100Hz,120Hz,1kHz,10kHz,100kHz があります。)
PRI 100Hz 1kHz 10kHz Typical Tubes
2.5k(1-2) 2.1H 1.3H 0.4H 2A3,6B4,6L6,6Y6,25L6GT,35L6GT
4k(1-3) 3.0H 1.9H 0.7H 6V6,12A6
7k(1-4) 5.2H 3.4H 1.2H 6AC5,6F6,7B5,6K6GT
10k(1-5) 7.2H 4.8H 1.8H 1G5,3C5,6A4,6N7
結果、巻き数が一番多い10kΩ( 1-5 )でも4.8H( 1kHz )しかありませんので、内部抵抗の高い球とブートストラップの組み合わせにしませんと、寂しい低音になりそうです。 手持ちCaの選択もちょっと考えてみます。
Datasheetに、Priの各値に対応した球(Typical Tubes)の記載がありますが、どれも古典管ばかりです。
下記が、PRI DCR 実測値。ここからプレート電圧が計算できます。
(1-2) 161Ω
(1-3) 201Ω
(1-4) 278Ω
(1-5) 339Ω 電圧降下→ 35mAで約12V、20mAで約7V
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