2010年6月19日

ProFiケーブル

ProFiケーブルを作ってみました。
ケーブル製作には、皆さん独自のいろいろなやり方や流儀があると思います。これは私が今回製作したほんの1例に過ぎません。

まず最初にBelden 1172Aの外皮をカッターで15mmむきます。今回はシールド線の更に内部にあるドレイン線をケーブル片側だけコールド側として使用することにしました。銅色のドレイ ン線に注意しながら、シールド線を放射線状に爪楊枝を使い広げ、ニッパーでシールド線を根元からカットします。

 

 ドレイン線をごくごく薄くハンダメッキします。
そして紙の様な幕と布の線をニッパーでカットします。

 

 芯線4本(AWG26)の内、ホット側2本の皮膜をワイヤーストリッパーでむき撚ります。そして更にその2本を撚り合わせてからハンダメッキします。(こちらはシールドを接続しない側なのでドレイン線はありません。)
そしてコールド側2本をむき撚ります。コールド側の線は単独でハンダメッキしました。
コールド側の各々の線(2本又はドレイン線を含む3本)は、ほんの少し長さを変えてカットするとコネクターの穴に入れやすくなります。
次にホット側の線は、コネクターの中心コンタクト部分に合わせカットします。

 

 今回のProFiでは出来ませんが、接続端子までもう少し距離のある他のコネクター使用の場合、このようにそれぞれ2本を皮膜ごと撚り合わせ、ドレイン線には透明のテフロンチューブを被せればと思いました。実はギターのシールドをこのケーブルで作ってみようと思っています。

 

 先にコールド側をハンダ付け、その後ホット側をハンダ付けします。
この写真の工具(プライヤー)は、コネクターとケーブルが動かないようにおもりとして使用してるだけです。
コールド側のハンダ線は内側から、そしてハンダゴテは外側からあてます。コールド側の線(片側2本、もう片側はドレイン線と合わせ3本)は、ハンダ付け後にニッパーでカットします。3本の方はハンダが外側に多少盛り上がりますが、もしシェル(Boot)に少しぶつかっても端子が内側に曲げられるので大丈夫です。この部分は1世紀前のProFiにはない構造上の大きな違いで、改良されています。


ホット側のハンダ付け後の様子です。フラックスをアルコールで拭くと写真より更に綺麗になります。通常より先端が細い「赤ちゃん用綿棒」もこんなときには便利です。

 

 

 青い熱収縮チューブをヒートガンで収縮後のコールド側から見た様子です。

ご家庭にあるクルクルドライヤーを使用する場合は、少し径が小さめのチューブを選べば大丈夫です。

 

   チャック(直径3.0~5.5mm用が青です。)を被せた様子です。この後シェル(Boot)を被せますとチャックのギザギザがケーブルの外皮をしっかりと押さえこみます。一度シェル(Boot)をしっかりねじ込んだら外さない方が良いでしょう。何度も外すとケーブルの外皮が傷だらけになると思います。

 

 約1mのケーブルが完成です。

 

  「N」のマークはシールド接続されていない側にマークしました。(NO CONNECT)
またケーブルに表示があるBELDENの「N」側とも一致させました。
マークバンドは沢山ありますので差し上げます。

 

   「おもちゃのアンプ」に接続しました。テストOKです。

またノイトリックのhpにProFiのASSEMBLY INSTRUCTION(PDF)があります。1芯同軸ケーブルを例としたものですが、是非製作の参考にしてみてください。
http://www.neutrik.com/fl/en/video/210_19991/NF2C-B_2_detail.aspx

 PS 写真のパワーアンプ側へのケーブル接続は、間違いです。
正しくは、ケーブルのシールド線が接続された側が、パワーアンプ入力側です。

 

 

 

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