2023年7月19日

ONLIFE U-22 レストア備忘録 2

U-22の天板を外した様子です。

7本のねじは全てタッピングねじでした。(黒、M3、首下約5.5mm、先端が尖っていないタイプ)。天板はアルミ製、厚さ1.2mm、裏からプレス溶接されたパンチングメタルも恐らくアルミ製、厚さ1mm。

 内部は埃だらけで、写真は少し掃除したのですが、まだまだで接点以外の全体の汚れ落としにも苦労しそうです。

右側電源ユニット(PS)シャーシは底板に4つのリベットで付けられています。縦型の大きい方の黒いケミコンは、ニッケミ(NIPPON CHEMI-CON)製 ブロックタイプ 450V 47μF x 2 直径35mm H60.5mm(シャーシまでの高さ)が2個。縦型の小さい方の黒いケミコンは、同じくニッケミ(NIPPON CHEMI-CON)製 25V 2200μF 直径25mm H40.5mm(シャーシまでの高さ)が2個。大きい方はB電源用、小さい方はヒーター用でしょう。他にグレーに塗装されたハーメチックシールの電源トランスがありますが、仕様の表示がなく、詳細は不明です。底板に直接取り付けられた緑のホーロー抵抗(両端は白のセラミック)は、M3 ISOねじ1本で取付られています。

左側の2個のオープンタイプトランス(1975-9 No.7363と記載の小川電子機器製、9は9月なのか9週製造なのかは不明)は、裏から丸い点があるISOねじ計4本とトランス側はナットで取付られています。このU-22は1975年以降の製造でしょう。目視では、ヘッドホン端子に接続されているようなので、用途はヘッドホン用の出力トランスでしょう。入出力端子が全てアンバランスなので、スタジオユースは想定していないと思いますが、当時(1975-1976)のヘッドホンユーザーに対し、力を入れた製品ではないかと思いました。

この個体の取付には、今のところ旧JISねじはなく、ISOねじタッピングねじリベットの3種が使用されています。

ex)M3ねじ 旧JISのピッチ0.6mm、ISO(新JIS)のピッチ0.5mm

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