2000年5月26日

Ps(アンプ用電源)

汎用タイプの電源です。ピンアサインが、5Y3タイプで、ヒーター電圧5V3Aまでの整流管が使用できます。整流管の差換えにより大きく取り出せる電圧が変化します。最も低いのが6106で、最も高いのが5AR4です。更にもう少し高い電圧が欲しい時は、USプラグタイプのシリコンダイオードを使います。また電源トランスの2次側の電圧が、スイッチで230V(Lo)と260V(Hi)に切替が出来ます。回路は両波整流のベーシックなパイ型でチョーク両端のケミコンはUSプラグタイプです。整流直後のケミコンを抜くと、チョークインプットになり、電圧が大きく下がります。 チョークコイルは、TFナンバーUS軍用の外観がとても汚い、中古品を使用しました。塗装を剥がし、さび取り、パテ埋め、再塗装で新品のように綺麗になりました。アンディクス・オーディオでとても安く入手したものです。 スインギングチョークでは無いので、チョーク入力にすると、若干ですが、チョークが唸ります。 メタル管使用も考慮し、1番ピンは、シャシーに落としてあります。
製作のトリガーとなったものは、「クレヨン」と 名称のついた赤色の袋ナットを、横浜東急ハンズで見つけたことです。袋ナットの形状がクレヨンのようです。この「クレヨン」の発見のおかげで、私の嫌いな形状の電源トランスを生かすことができました。この電源は、B+と6.3Vのヒーターが供給できます。Mark Levinson JC-2の真似をして、電源コネクタは、XLRの4Pを使用しました。


白の抵抗(464KΩ)は、ブリーダー用です。
この抵抗のおかげで、無負荷時でも電源OFF後、数秒でコンデンサーのチャージが0Vになります。
小学生の頃に、送信管のトッププレート(600V)に親指でさわり、危なく大怪我をするところでした。電源OFF直後には、コンデンサーのチャージが残っていることを体で体験し、今となっては良い思い出です。それがこの抵抗をつけた理由です。当時W(アメリカのことです。)では、高圧を扱うリニヤアンプの製作時に事故でサイレントとなられた方の話が、時々CQ誌の記事になっていました。中学生になりリニヤの部品集めで、RCAの811Aを数本入手しましたが、いまでも使用されることなく、手元にあります。みなさんも細心の注意をしてください。

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