2007年8月19日

F氏邸を訪問

8月18日。F氏邸を訪問しました。新居に完成した半地下のリスニングルームは完全防音の空間です。元は約12畳に防音壁を施したので9畳ぐらいといわれてましたが、私には実際はもう少し広いのではと感じました。入った瞬間はとてもライブだと感じました。しかしながらF氏本人は、デッドになりすぎて失敗したと言われました。所々に吸音材が壁面に施されてますが、見た感じではその面積は小さいです。
正面には電動スクリ-ンがあり、天井からプロジェクターが吊り下げられています。
早速ノーチラス801で聴かせていただきました。確かに本人の言われるようにちょっとデッドだと私も感じました。もう少しライブになるように工夫されるようです。少しずつ変えて調整していくのはとても楽しみだと思いました。また部屋作りはアンプ作りより難しいと実感しました。アンプはC42とMC602です。とても綺麗な高音が印象的でした。たしか実家にあるJensenの小さなホーンツイーターを今度試してみようかと思いました。ハイエンドシステムでモニタースピーカーを大音量で鳴らせる環境は羨ましい限りです。 音楽ジャンルもクラッシックが中心ですが、ジャズ、ロックからJ-POP、そしてなんと落語まで・・・。CD,LP等、ソースはなんと5,000枚以上がサイドと後方のオーダーラックに収められています。
また最後に自作のオールWEのMT管とオールUTCトランスを使用したプリとパワーアンプで聴かせていただきました。現在KT88 P-Pアンプを製作中との事でした。Fさんありがとうございました。

その後、Fさんからありがたいメッセージを下記に頂きました。おかげで貴重なお部屋の詳細構造を知ることができました。
「私の家のステレオ部屋は2重構造になっていまして、外側は住宅メーカーの規格の準防音構造で、外壁、断熱材、空気層、吸音材、という 順番の構造です。ステレオ部屋はその内側にコンパネ板、その内側に10cm厚の32kgグラスウール(普通使われるものよ り密度が高く、吸音効果もそれだけ高いらしい)が全面に張ってあります。その内側に内装用の板が張ってありまして、見てい ただいてすぐにわかるジャージーを張った吸音部分は単に開口部分です。ですから、板壁の内側にもびっしりと吸音材が入っています。建 設中に内装をする前の部屋に入ったときはまるで無響室に入ったようで、音がすべて吸い取られるようで、耳がきーんとして居心地の悪い ものでした。壁を張ってやっと中にいても違和感がなくなりましたが、それでもやはり吸音しすぎでした。
測定してもらうと、周波数特性はとてもふらっとなんだそうですが、残響時間が25m秒でかなり短いと言うことでした。家の 周りがすごく静かなので、外側の準防音壁は必要なかったかもしれません。」

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