2016年7月2日

素敵なRゲージに感謝 !

こちらは、Hさん特製Rゲージの一つです。

Hさんにシャーシーの件で相談したところ、なんとこんなに素敵なRゲージが送られてきました。
相談内容は「厚さ3mmの天板、角Rをどのように加工したらよいか」ということでした。
実は、既製品を改造し、「伊藤喜多男氏風シャーシー」をなんとしても作りたいのです。
左側がR1、右側がR1.5。単位はmmで、なんと1枚2役のゲージです。
ちなみに、RはRadiusの頭文字で、半径を指します。


2枚目は、左側がR2、右側がR2.5です。

片側4箇所(凸3、凹1)が同じRです。また、この数字の刻印も素晴らしいです。


そして3枚目は、左側がR3、右側がR4です。

これら3枚があれば、真空管アンプシャーシ製作には、ほぼ網羅できるとのことです。

更にサンドペーパー当て板が3個。

左の透明のアクリル板、真ん中は曲面用ゴム製、右は今回使用する黒のアクリル板です。

右のアクリル板に、のり付のロールサンドペーパー(64mm)を貼り付けます。

このアクリル板の大きさ(小ささ)と形状が、なんとも使いやすいサイズでした。
このアクリル板も、なんと手作りです。
そして、最初に使用するサンドペーパーの番手は、なんと180番だということです。
180番(空研ぎ)→ 320番(空研ぎ)→ 600番(水研ぎ)→ 800番(水研ぎ)
私なら60番ぐらいからスタートして、きっと悲しい結果になっていたことでしょう。
Hさんの作品の完成度には、いつも驚かされるものがありますが、ただ特別に器用なだけではなく、じっくりと時間をかけるのはもちろん、努力と道具の使い方を心得ているからだと感心しました。
今までネジ用の最初の穴あけには、直径1mmのドリルを使用していましたが、0.8mmに変更することにしました。 「まだまだ青い」と実感です。


今回加工する、厚さ3mmのアルミ(A1050P)天板です。

A1050Pなら、厚さ3mmでもなんとかハンドツールで加工できるのではないかと思ったからです。
この天板はオーダーしたもので、上面のみ長手方向にヘアライン、そして全体にアルマイト加工がされています。サイズは枠より、縦横ともに2mm小さくしています。
プレス機での切断ではないかと思いますが、サイドはあまり綺麗な断面ではありませんが、角のRを綺麗に仕上げると、かえって目立つかもしれません。さらに綺麗に仕上げるためには、この切り口部分からはじめた方が、とも思いましたが、次回の課題にすることにしました。但しプレス機切断のおかげで、上面ヘアライン側周囲には、わずかにRがあるので助かりました。
また天板は、枠よりR値を若干小さくすると綺麗に見えるとのことです。
さっそく、R2のゲージを当ててみますと、完成イメージがとてもよくわかります。


こちらは既製品、底板(鉄 1.2mm厚)に、R3を当ててみました。


更に図面通りのR2.5を当ててみました。

写真がうまく撮れませんでしたが、隙間の具合でR値が判断できます。


今回加工する、天板角の様子です。


サンドペーパーを付けたアクリル板を使用し、少しずつ削っていきます。

Hさんからのアドバイスで、削っていけない場所は、しっかりとマスキングテープをするように指示を受けました。
なんだか、とても素敵なシャーシーが作れそうな気分になってきました・・・。 ありがとうございました。
でも本当は、まずHさんのお手本の様子を、横でじっくり見てみたいのですが・・・。
「がんばれ! がんばれ!」

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