2011年3月23日

放射能探知機 CDV-715 etc

東日本大地震により、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますと共に、被害を受けられた皆さま、そのご家族に、心からお見舞いを申し上げます。


2005年に入手した放射能探知機達です。

これは、2006年に真空管117L7/M7を使用して製作した、黄色いミニアンプの原器となったものです。多分、実家にも更にもう1台あるはずです。
CDV-715は、USED品で1台、3,000円~5,000円程度のものですが、現在日本だけは、高騰しているかもしれません。

私は「オブジェ」として入手したものですが、今回、東日本大震災による福島原発事故での放射線量が心配になり、試しに電池を入れて動作するかをテストしてみました。
サーキットチェックとゼロ点の調整が上手く動くものもあり、もしかしたらなんとなく使えるのかもしれません。当然、校正などはしていませんので、値が正確かどうかは一切不明ですが・・・。
内部には回路図が書かれたシールが張ってあり、サブミニチュア管5886のグリッドを検出(電離箱式)に使用しているようです。いわゆるGM管を使用したものではないので、感度はいまいちです。CDV-715の最小の目盛りは10mR/hで、これは0.1mSv/hに相当するそうです。ちなみに、一般人の年間被曝線量は、約1mSvだそうです。
実用的には、CDV-700という高感度の製品がありますので、これから入手を考えている方は、多分こちらの方が良いと思います。CDV-715では、メーターが大きく振れた時は、既に被曝しているということになると思いますので・・・。
(CDV-715はフルスケール500mR/hからですが、CDV-700はフルスケール0.5mR/hからです。)
詳しいスペックは、こちらを↓

政府やマスコミでは、放射線量をミリシーベルト(mSv)やマイクロシーベルト(μSv)といった単位で発表しておりますが、これは /h、つまり1時間あたりの数値を発表しているのです。もし1日その場所にいると、数値は24倍になり、1週間で168倍になります。3ヶ月では2,160倍、1年では8,760倍になります。
つまり、「安全です」といっている数値は、「1時間だけなら安全です」ということです。
私は原子力の専門家ではありませんので、もしかしたら間違っているかもしれませんが、今回の事故でネットから多くの知識と情報を得ることができました。
そしてとても残念なことですが、ほとんどの人々は、原発のことを知りません。

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

今晩は、ぺぺです。
このマニアックな放射能探知機、
確かにオブジェになりますね〜
被爆を恐れてはいませんが、欲しくなる造形です。

質問:放射性物質の拡散は、高度どれくらいまで?
   この辺りは標高1100mですが・・・

もう山の雪も日陰に残るのみで、相変わらず無人。
芝生の公園も暖かくなって来ましたよ。

Show さんのコメント...

こんにちわ

ペペさん、ご無沙汰いたしております。

この放射能探知機は、拙宅では現在「魔よけ」のオブジェとして活躍してます。

ご質問の件ですが、到達距離、標高は、おそらく「風まかせ」ということではないかと思います。チェルノブイリでも200Km以上離れた一部の場所が、高濃度汚染地域になりました。風にのり、雨で落ちたところが集中的に汚染されるようです。そして「地図から消えた町や村」が沢山あります。

震災、津波(天災)と原発(人災)で意気消沈しております。そろそろ山の広場に行きリフレッシュしたいのですが、今年は花粉の量が多く、現在脳死状態です。

匿名 さんのコメント...

この放射能探知機は、可愛いヒヨコ色なんですよね。
このような物が実際に必要になるなんて・・・
こちらも一時ミネラルウォーターやカップ麺が一気に消えました。関東の家族親戚に送られたようです。
昨日、会社の前の桜が満開になりました。
まだまだ余震が続いていますが、気を付けてお過ごしください。

Show さんのコメント...

お電話まで頂き、ありがとうございました。
今年も、そろそろアメリカ出発の時期ではないでしょうか。

まさか、Aさん命名の「ヒヨコアンプ」のモデルとして入手した放射能探知機が必要になる状況になるとは、私も思いませんでした。
現在の日本は、原発が50基以上ある「世界で最も危険な島」です。「フクシマ」という地名もチェルノブイリ以上に有名になりました。もう訪れる外国人はいないのでは・・・。
原発の代償は大き過ぎます。数十年、数十兆円の損失は、誰も責任が取れない程、大きな金額です。原発をゼロにする勇気が必要だと感じています。
はやく日本が元気になることを願っています。