2009年8月20日

伊藤喜多男さんとの出会い

1988年のある日の出来事。
雑誌広告に記載のSiemensのスピーカーが欲しくて関本という会社に電話したところ、伊藤さんという方のところに行くように指示されました。
私が欲しかったのは、写真右下の平面バッフルのものでした。

山手線のある駅からバスに乗り換え、マンションの一室で初めて伊藤喜多男さんにお会いしました。
当時の私はオーディオの知識など乏しく、もちろん伊藤喜多男さんのプロフィール等知る術もありません。初対面でしたが、何か強烈に感じるものがあり、とにかく「粋でカッコイイおじいちゃん」でした。何時間も会話が弾み、外は真っ暗になっていました。「何時でも遊びに来なさい」と言われ、その後度々おじゃまするようになりました。そして私が氏のプロフィールを知り「先生」と呼ぶようになったのはそれからずっと後のことでした。

1992年2月に伊藤喜多男氏が亡くなられました。私の記憶が正しく残っているうちに少しずつ思い出を書き留めたいと思います。そして私がアンプ作りをはじめる原点になった方であることは間違いありません。

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